「サラちゃんこそ、お人好しが過ぎるって。そんな風に、あんまり僕のこと信用しないほうが良いよ。」
「え?」
「こうやって、チェックするフリをして、細工してるのは僕の方かもしれないじゃん。」
ニヤリ。
不敵な笑みでとんでもないことを言い出す大崎くん。
でも…
「そんなこと、しないよ大崎くんは。」
ニッコリ。
あたしも満面の笑みで対抗する。
「DJブース(ここ)は、あなたの聖域でしょ。大崎くんは誰よりも何よりも、まずリスナーと番組を大切に思ってる。仮にあなたがあたしの事を嫌いだとしても、放送が台無しになるようなことは絶対にしないよ。それが、唯一にして最大の、尊敬すべき点だもん。」
「唯一ってちょっと…容赦ねぇよなぁ…」
「あ、余分だったね。」
「や、いいけど。事実だし…」
敵わないよなぁ、と呟いて大崎くんはとんでもないことを自白した。
「話は昨日烈火さんから聞いたよ。サラちゃん2月からNISで研修が始まるんだろ?あーあ。一応、これでも色々と妨害工作してたんだぜ、オレ。サラちゃんが選ばれないようにさ。でも結局こうなるんだから、実力が違うっていうか、才能って奴には敵わないなぁと、いよいよ自覚したな、凡人としては。」
「は?妨害工作?? な、何言ってんの大崎…なんかしてたの?あたしに」
「気付かなかった?」
「へ?」
妨害工作って…モモのはあからさまだけど大崎くんは…
・・ん?
・・・・あ!



