S・S・S



「サラ!おい、ぼっとしてんなよ!次の準備しろ、お前レポート行くんだろ!もう11時過ぎてるぞっ!?」

なーんて脳内がピンクに染まりかけた頃、大魔王の怒声が飛んだ。(やっぱりーーーー!!)
メッセージの印刷にCD探しに…とバタバタ走り回っていたら、あっという間にそんな時間。うわわわわっ!12時から、ラジオとの連携は離れるけど今度はゲレンデ内の放送で『あなたのハートをデリバリー』企画だっ!レポートは、あたし。ハートを届けてくれるのは…っ!もちろんっ…!


曲の合間にトウマから簡潔な指示が出る。


「センターハウスのカフェに奏がいるはずだから、探しに行け。あとは打ち合わせ通りだ。連絡はトランシーバー使え。ダメなら携帯。いいか?…お前に、任せたからな。」

「…はいっ!」

目と目を合わせたトウマの念押しに、思わず背筋がシャキン、とする。


そうだ。

しっかりしなきゃ。


大事な気持ちを届けるのに、この場所を選んで
大切なチャンスを、託してくれた奏さんに。

それから、親友の真剣な告白を
お前に任せた、と信頼してくれたトウマの期待に


ちゃんと、応えたい。

待ったなしの真剣勝負だよ、サラ。