S・S・S






「…… 好 き …」



あなたが、好き。

どうしようもなく、好き。



…寝てる隙に言うなんて卑怯かもしれない。


だけど

事情はよくわからないけど、烈火さんから恋愛禁止令みたいなものが出ている以上… 言えばあなたを困らせるだけでしょう?



でも、伝えたい。


わたしが好きなのは、トウマだってちゃんと伝えたい。


でも、伝えてしまえば…

お前の頭の中は恋愛のことだけなのかって、きっと呆れられる。
困ったような、怒ったようないつもの表情で。


…けど、実際そうなんだもん。


四六時中

寝ても覚めても

あなたのこと、ばっかりなんだもん。

もう、苦しいよ。




「…トウマの、バカ…」


手を伸ばして、薄く開いた唇に触れてみた。

温かい。
わずかに吐息が指先にかかる。

ささくれも毛羽立ちもない
奇麗な、唇。

その弾力を楽しもうと、力を込めた矢先。

吸い込まれるように、指先が甘く…食まれた。