伸ばしかけた手を途中で止めて自問自答する。
何しようとしてたの、サラ!!
あんた、忘れたの!?
眠ってるこの人を途中で起こしたら、暗黒大魔王が出現するんだよーーー!?
(※詳しくは湯けむり慕情の章を参照のこと)
あの、時……
もう。
ここに着いてから
やけに思い出しちゃう。
だって。
雪山にいる時とはちがって
トウマとの距離がすごく近いんだもん。
車の中だって
ライブ中だって
、、いま、だって。
手を伸ばせば触れられる距離にあなたがいて。
ふたりきりで。
なのに、こんなに無防備に寝てるなんて。
ズルいよ。
ドキドキ、とまんないよ。
無駄な期待がどんどん胸の中で膨らんで、苦しいくらいだよ。
あたし…………



