「トウマ… 」
近寄って、見てみる。
あどけない、寝顔。…意外だ。
そういえば。
あたし、この人の寝顔を、こんなに明るいところで見るのは初めてだ。
切れ長の黒い瞳は瞼の裏に隠れて、いまは長いまつげだけがそこにある。
頬にはほんのりと赤みがさして、薄く開いた唇から微かに息が漏れている。
襟ぐりの開いた黒のカットソーからは浮いた鎖骨がチラと見えていた。
・・触ったら、気持ち良さそうだな…
ごく、と
自分が唾を飲むのがわかった。
ちょっ、ちょっと待ってあたし!
待て待て待て待て。
ダメダメダメダメ!
いま触ったら変態ですから!



