S・S・S



「…別に、明ちゃんの友達の話とか、奏さんと知り合ったキッカケとか…」


二人は付き合ってるのか付き合ってないのか
じゃぁ、好きなのか、好きじゃないのか

とかとか、そういう恋バナをしかけてたんですよ、いいとこだったのにっ!
ガールズトークは男子禁制なのよ!


「ふーん…」

「多分、明ちゃん…奏さんのこと、嫌いじゃないと思う」

「はっ…そりゃ…いい情報だな。ま、お前のお陰で、明日のゲストは決まったな。」



奏さんと明ちゃんを見ると、(ライブ後の)打ち上げの途中で抜け出して2人でゲレンデに行く、という方向で話がまとまっているようだった。


「ハイ、敵は我が掌中に有り、です隊長!」

「……ご苦労。」


そんなふざけた会話をしつつ
くしゃり、頭のてっぺんを柔らかく撫でられた。



あ…これ、トウマの癖。

無意識に、あたしのふんわりしたくせっ毛に指を絡ませたがる。


ねぇ、トウマ。

最近、ちょっと発見したの、あなたの癖。


あたしはペットじゃないよ!と…言いたくもなるけれど、それがひどく心地良いから。

だから、何も言わずにおいてあげる。

あたしの髪を触っている間、あなたが妙に幸せそうな顔をしているから。


だけど―――――…




身を委ねようとした、その時――…事件は起きた。



そう。

仕組まれた罠のように…
2人が帰ってきてしまったのだ。



、、、、、、
待ちきれずに。