「もう、あたしばっかり!明ちゃんは?本当は奏さんと…」
…付き合ってるんじゃないの?
そう言外に問うと、今度は明ちゃんが否定の言葉を口にした。
「いやいやいや、確かに何度も助けられてますけど…付き合ってはないですよ」
「そうなの…やっぱり、」
―――「奏さんの片想いか、、、」
そう、言おうとしたら、会場いっぱいに響き渡るくらいのボリュームで“キィィィイン!”とマイクがハウリングを起こした。
不快な騒音に思わず耳を塞ぐ。……烈火さんかな?珍しいミスだなぁ。どうしたんだろう。
「……え?」
見ると、明ちゃんも両耳を塞いでいた。…いまの、聞こえてなかったよね。
思ったことを無意識に口に出すのは、あたしの悪い癖だ。
明ちゃんの疑問に「ううん、なんでもない」とフォローしつつ、あたしは本題を口にした。
「あ、良かったら今日この後うちの方へ遊びに来ない?うち、っていうか職場だけど…」
よし!言ったぁぁぁ!
ものすごく自然な流れで!誘うことに成功!いたしました隊長っ!
「いいんですか?てゆうか、どこ…」
しかも、彼女も笑顔で乗り気ですぅぅぅ!!!



