S・S・S




――――…こっちーーー!?



あわよくば明ちゃんの気持ちも探っちゃおう、なんて探偵気分でいたら、不意を突かれた。

いやいやいやいやいや、それはない!あの冷血漢に限ってそれはない!ないのはイヤなんだけど…いやそうじゃなくって!



「え?!いや、やだ、違うよ!そうなりたいのはあたしだけで、、って…あれ?」


ちょっと何言ってんの!

漏れてる漏れてる心の声が!
落ち着けあたし!



どうやら、女優に続いて探偵の才能もゼロらしい。

「……あたし、今なんか言った?」


焦るあたしに、明ちゃんが吹き出した。



「いや、なにも…あははっ!」

ダメだ、完全にバレてる。

なんか、…いろいろと。

あたしの気持ちも、置かれている状況も。


そうなんです、あたしの一方通行なんです。



くすくす、明ちゃんはまだ笑っている。


可愛いなぁ。そして、優しいわ。
奏さんの件を抜きにしても、あたし明ちゃんが好きだな。

裏表がなくて、無邪気で、明るくて、なんだか安心する。

そんな明ちゃんが、さっき唯一顔を曇らせた相手は…やっぱり、奏さんだったね。