S・S・S




―――…あ。



でも、烈火さんがここにいるって事は…




――…あわわわわわ


ふと、状況に気付いて青くなる。


ヤバい。
それどころじゃない!

灯歌ちゃんたち……!!!




あたし達なんかより、灯歌ちゃんと大崎くんが鉢合わせしちゃったらシャレになんないじゃん!

烈火さんは“絶対ダメ”って言い残して来たわけだし、だから灯歌ちゃんは烈火さんに内緒でここに来てるわけで…

しかも、しかも―…
大崎くん(ワカイオトコ)と一緒に。



あかん、ダメだ、大惨事だ。

大崎くん…イタリアンで、灯歌ちゃんと盛り上がってこい!

できるだけ、引っ張るんだ!烈火さんがいるうちに戻ってくんなよぉぉぉ…



…なんて、心の中で大崎くんに念を送っていたら、カウンターの奏さんが口を開いた。




「トウマ、ちょっといいか?」

「あ、あぁ」



トウマがチラとあたしを見る。


…そうでしたそうでした。
あたし達には、重要な任務があるのでした。


“2人をゲレンデに誘う”という、大事な任務がっ!