S・S・S



さんざん踊って汗びっしょりなあたし達は、パーティーの輪を外れて奥にあるバーカウンターまで移動した。そこに、奏さんとメイちゃんの2人が座っているのを確認したから、というのもあるけれど。

やっぱりこの2人、お似合いだ。いい雰囲気だし。



「奏、今日はサンキューな。」

「おー!トウマ、来たか。」


奏さんがあたしたちに気付いて手招きする。


背中越しのフロアはまだ光と音の渦。
烈火さん…まだあたし達のこと、気付いてないとは思うけど…



「なんで…烈火さんが、、、」

「いや、そういう人だからだろ…trap推してるしな、あの人は前から。」


“そういう人だから”。なるほど、その一言で片付けるのは簡単だ。
烈火さんに限っては無理がない。てか、それ以上の理由が見つからない。

でも。


「…これって、烈火さんに見られたら、、、まずいシチュエーション?」

「大丈夫だろ」


あなたそんな、軽く言いますけどね。

あたしたち、手、つないで、踊ってましたけど。

あれって文字通り烈火さんが禁止って言ってる『安藤サラに手を出す』という…いや、事実は出されていません、残念ながらっ!(出して欲しいのか?あたし…)