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beat, step,step
jump, slow and step
烈火さんが音で彩る空間は、百色に輝いていた。
耳馴染みの良いポップスでお客さんを乗せて、たまに玄人受けのする楽曲も交えておぉ、と思わせる。かと思えば往年のディスコサウンド、オールディーズでその場をセピア色に染めていく。そのどれもに“DJ烈火”のセンスが光る。
さすが、としか言いようのない演出だ。
トウマに連れられて出たフロアの中央で、あたしは思いきり気持ちの良い一体感を楽しんでいた。
音に揺られて空間を泳ぐ。…トウマと、一緒に。
つないだ片手に胸を躍らせ、導かれて踏み出すステップ。
そして、笑顔―…トウマも、純粋にこの場を楽しんでいるのがわかる。
普段、口を開けば意地悪ばかりなのに、どうしてこの人の目はこんなに優しいんだろう。まるで、魔法にかかったようなひとときだった。
でも、疑問なのは…
「なんで… 烈火さんが…」
そう、何故、ここにいるのかってことだ。



