S・S・S



高音に続いてドッドッという低音が床を大きく揺らし始める。



『ミュージックセレクトはこの、
 DJ烈火が任されたYO!

 リクエストじゃんじゃんカモン!
 さぁ、フリータイムDA!
 盛り上がろうZE!
 Let’s get―…started!!』




コメントを皮切りに、四方の壁からスモークが吹き出し、辺りは一瞬、金色の光に包まれた。

派手な演出に、大きな歓声が上がる。




「あ――……!」

「はっ…そういう、事か。ヤラれたな、まぁ今更だ。…踊りに行くか、たまには。」



あまりの衝撃に言葉の出ないあたしに、トウマは少し腰をかがめ、優雅に片手を差し出した。





「Shall we dance, Lady?」




なぁにが、、、



、、、まぁ、いいや。


たまには、乗っかっておこう。

こういうのも、悪くない。

乗っかって、やろうじゃない。


……なんて。 

あたしはどこまでも可愛くない。




「…my preasure.(喜んで)」


まるで童話のお姫様みたいに、そっと左手を乗せてみた。

彼の掌は、意外なほど、温かかった。