S・S・S




「――…なに、怒ってんだ?」

「怒ってないもん!」

「おい、こっち向け。」

「ヤダっ!」


肩に置かれた手に力が入るのが分かった。



…・・違うもん。


本当は、嬉しいんだよ。



今日、ここに連れてきてくれたことも。

トウマがそんなつもりじゃなくても
さっき、“オレのもの”みたいにして肩を引き寄せてくれたことも。


何も考えなければ、本当は踊り出したいくらい、嬉しいの。



だけど、手放しで舞い上がれない。

嬉しければ嬉しいほど―…悲しくなっちゃうんだよ。



、、、本当はそうじゃない事を知ってるから。

震える肩に気付いて、トウマが言った。





「…そんなにアイツに惚れたのか?お前」