すると、ふと振り返って、灯歌ちゃんが言った。
「トウマとサラちゃんも、一緒に行く?」
「いや、俺達はちょっと―…」
言葉を濁して、トウマはあたしの肩に手を置いた。
軽く引き寄せるようにして“ここにいる”と意思表示をする。
う… バカトウマ!やたらに触んないでよっ!
「――…ふふ。わーかった!じゃぁ、また後でね♪」
なんだか母親のような眼差しであたし達を見て、灯歌ちゃんは大崎くんと会場を出て行った。
あーあ……
あれ、完全に、誤解してるよなぁ…。
だって。
「――…このあと、奏さんに会うからでしょ?」
一緒に行かなかったのは。



