「奏さん、さぞかしモテるんだろうな。」
「―…惚れたのか。」
小さく呟いたのに、どうしてトウマには聴こえたんだろう。
惚れた?あたしが?奏さんに?
…バカじゃないの。
「望みのない恋なんてしないわよ!」
――…嘘。
いくら望みがなくったって、諦められない。
報われなくてもいい。ただ、傍にいたい。
それが、恋ってものでしょ?
冷たくされても、無視されても
禁じられても―…あたしが、あなたから、離れられないように。
「―…っとに、子供(ガキ)だな、お前は。」
そう言って、トウマは小突くようにして、くしゃりとあたしの頭を撫でた。
その手触りがあまりにも優しくて、心地良くて―…
メンバー紹介が始まらなかったら、抱きついていたかもしれない。



