S・S・S



メイちゃんに対する奏さんの声がやけに優しい。
夢中、なんだなぁ…。



と、ひとり感慨に耽っていると、メイちゃんの隣にいた美加ちゃんがとんでもないことを口にした。



「サラちゃんに、トウマさん。とってもお似合いですね!」



――――… へ?


“お似合い”!?



「あ……、いややややや…、、」


まさか、こっちに来るとは…

不意の攻撃をくらって、あたし達はその場に立ち尽くしてしまった。


どうしよう、ちゃんと否定した方がいいのかな。
でも… ムキになって否定するようなことでも…いや、あるのか?
だってでも、あたし達は現実にカップルじゃないし…



結局、トウマは肯定も否定もしなかった。

ただ、黙って苦笑いしただけだった。


一瞬、あたし達5人の間に微妙な空気が流れたけど、そのモヤモヤは…奏さんに会場へ案内された途端、勢い良く弾け飛んだ。




何故なら―――…