奏さんが2人に向かって口を開く。
「ちょっと、紹介させてね。こいつ、オレの友達でトウマ。で、こちらが……えーと、、、」
チラ、とあたしの方を見て一瞬ためらった奏さん。
…あたしの名前、忘れちゃったのかな。
「あ!トウマの後輩で、サラっていいます。」
そう自己紹介した途端、「ふっ」と…奏さんが小さく吹き出した。
へ?なんで?
「―…そう、サラちゃん。」
背中越しなのに、奏さんがニヤニヤしてるのが分かる。
なんか、こういうトコが、トウマと似てるんだよなぁ…。
「あ、あたし、大槻明っていいます。よろしく?お願いします、、、で、こっちが友達の倉田美加です。」
ポニーテールの“メイ”ちゃんが、口を開いた。
わぁ… 顔だけじゃない、声も綺麗だ。
美人系なのに、もの慣れない雰囲気が初心っぽくて可愛い。
飾らない、嘘がない。
――…間違いない。この子が、奏さんの「メイちゃん」だ。



