S・S・S




「―…すまない、ライブハウスの前の人だかりがひどくて。」

珍しく、申し訳なさそうにトウマが言う。


手元の時計を見たら、18:40。ライブ開始まで、間がない。

結構、あの集団を抜け出すのに時間を取られちゃったんだなぁ…。




「あの、どこかのバンドメンバーだと思われて、入口で囲まれちゃったんですよ。」

不本意ながらも一応フォローしておいた。



「あーー、、そりゃ、大変だったな。」


と、奏さんは全てを悟ったように小さく笑った。


開かれた扉の向こうには、可愛い女の子がふたり、立っていた。



スタッフでもないようだし、、、、誰だろ?