S・S・S



繋がれた手に、高鳴った胸。

悶々とした気持ちを、押し込めた胸。


全部が、ここにある。


泣きたいような、叫び出したいような、内に閉じこもっていたいような―…自分で自分がわからない。恋をするって、こんなに支離滅裂だっただろうか。



「まず、楽屋まで行くぞ。」


トウマに手を引かれながら、もう片方の手で、甘くて、せつなくて、モヤモヤした体の中心をギュッと握りしめた。



――…




「おっせぇよ!」


楽屋の前には、既に憮然とした表情の奏さんが立っていた。