S・S・S





「――…あれ? 烈火さん、いないんですか?」


休みだけど朝礼には顔を出そうと、トウマと一緒にDJブースへ行ったら、肝心のボスが姿を消していた。


「事後報告でごめんなさいね、トウマくん。急なんだけど、あの人プライベートで仕事が入ってしまったのよ。」

「泉さん…」


相変わらずスッキリした佇まいの、烈火さんの秘書:泉さんが、申し訳なさそうな顔でトウマに言った。(っていうか、プライベートなのに仕事って何なんだ?)


「今朝早くに、もうここを出発してしまったのよ。それで、烈火から伝言なんだけど… トウマくん、今日が公休日って事は重々承知してるんだけどね、今日…」


――… 今日?


んんん……??



チッ、という舌打ちと共に「マジかよ」と言う呟きが、隣から聞こえてきた。



――…トウマ?




「分かりました。今日の放送の事ですよね、ちゃんと監督しますよ。――…烈火さんの、代わりに。」