朝からサエさんに喝を入れられて、少しは気合いが入ってきた。
と、同時に不安も胸を過ぎる。
だって、ふたりで出掛けるなんて、初めての事なんだもん。
大体、何を着ていけば!?
ここはひとつ、乙女な感じでワンピースでも着て行きたいところだけど、でもライブだしなぁ…年越しって事は着替えとか要るのかなぁ…き、着替え!?下着は!?下着!?いや、下着なんか要らない…いや、要る!でも勝負下着とかは要らない!ってか何考えてんだあたしーーーーー!!!
「――…朝っぱらから、ひとりで楽しそうだなお前…」
妄想がノンストップモードに入りかけたところで、ゲレンデの入口で当の本人に声を掛けられた。
「――…下着っ…」
「――――――…は?」
……しまった、口が滑った…



