胸に、風が吹き抜けた。 優しくて、温かくて、愛しい温度の。 あ、なんだろう。 どうして――… 『開く道は すべて君と一緒の未来 カッコ良くキメられないけど、 俺と歩んでほしい』 音が、声が、景色を霞ませる。 「これ……」 なんで、こんなに… 「――…サラ…」 「サラちゃん!?」 「あ………」 ―――…涙腺、決壊。 みるみる溢れて、瞳からこぼれ落ちた。 涙…? どうして、泣いてるんだろう、あたし…