「……案内、ごくろーさん。」 「案内?」 「ああ、さっきのアイツ、オレのツレなの。」 「あ、――…さっきのXTRAILの人?――…カッコよかったね。」 思わず、彼が羽織らせてくれた革ジャンを、ギュッと握り締めてしまった。 そしたら。 「――――…浮気者。」 チラリ、あたしを横目で見ながらそう言って トウマが…… あたしのオデコを、ひと押し、した。 瞬間 電気が流れたみたいに 全身が、ビクリと震えた。 ―――… いま、何て言ったの…?