あたしの声に、トウマが反応する。
真剣な目。
「…なんで、こんなとこに、いるの?」
よりによって、
シュンくんと待ち合わせしてるときに。
どうして、トウマがいるのよぉ…
もう、泣きたい気分だった。
これでトウマにも誤解されちゃったら、あたしどーしたらいいのよ!
静かに、ソファの前に立つと、トウマが口を開いた。
「なんでも何も、お前が呼ん――…」
「……え?」
『あたしが呼ん…』だ?
…アナタを呼んだ覚えは、ありませんけど。
あれ
「――…いや、お前こそ、なんでこんな時間にこんな所にいるんだ?」
見上げる瞳は漆黒のブラック。
その、いくらか切れ長の目に―…クラクラしてる場合じゃないんだってば!
―――…どーゆーこと?
「…え?…あの…え?えっ、と…」
ええい!どもるな、あたしの口!
何かすごく違和感がある。
なんだろう、これ。
何か違う。
何か…考えなきゃいけないはずなのに。
「――…まぁ、いい。ココ、座れ。」
「・・・は?」
親指で指し示されたのは、トウマの右側。
ソファの、右側の、…スペース。
―――…ちょっと待って、なんで!?
なんで、隣!?
なんでなんでなんで、隣――――!?



