「あの、どうかしましたか?」
吐き出した息が、すぐに白く染まる。
その人は、パッと顔を輝かせて言った。
「あぁ、良かった、人いたんだ。助かったよ。アイツ電話とらねぇし、っとに…肝心な時に役に立たねぇんだよ、なぁ?」
―…いや、『なぁ?』って聞かれましても。
「はぁ…。お友達と、待ち合わせですか?こんな時間に?」
「――…良い声してるね。もしかして、ここのDJさん?」
「……その、通り、ですけど…」
ちょっと待ってよ。
この人、何者?
よく見るとこの寒い中、黒のタンクトップに上ジャケット羽織っただけだし…
耳には、ピアス。
胸元に、アクセサリー。
整った目鼻立ち。
何よりも、只者でないこのオーラ。
ってか、カッコイイ…何この人。
近くでみたらめちゃんこ、カッコイイし!



