S・S・S




――…あたしは、誰のものでも、ないんだ。




「あたし―…わかったんです。ここでのあたしは、SSステーションの、“DJサラ”です。特定の誰かの恋人じゃない。みんなの、DJサラです。

 だから…ここを去るまでは、誰のものにもなりません。―…なれません。

 だから、みんな、これからも…未熟なあたしを見捨てず、応援してください。

 あたしも、みんなが大好きだから。これからも、よろしく…お願いします。」




そう、このとき、初めて

ちょっとだけ分かったの。


この仕事が
公に、人の前に立つ仕事なんだってこと。


いつ、どこで、誰が見てるか分からない。

不特定多数の人たちに向かって、何かを発信することの、影響力の大きさを。




それを初めて、実感して

それで、そんな中で

あたしのファンだって、言ってくれる人たちがいるってこと。


それがどんなに有難い存在なのかってこと。



初めて、知れた、気がするの…。








「うおおぉぉぉ!それでこそ我らがサラちゃん!」

「ボクは諦めましぇぇぇん!」



なんて雄叫びが、遠くで聞こえる。



ゲレンデで、拍手をしてくれてる人がいる。




みんなに、伝わった、かな?



あたしの、いまの、素直な気持ち―…




「―…なんだか“スター誕生”に立ち会ってる気分になってきたYO。

 ってな訳で、波乱含みの第1回“あなたのハートをデリバリー”は、これで終了だZE!おつかれっしたーーー!シーユーアゲイン!」