「“相手がお客さんじゃない”って…え、どういう事?」
ヘッドフォンを脱ぎ捨てて、灯歌ちゃんが言う。
「モモさん、センターハウス館内から中継するみたいなんです。電波も問題ないし、それは良いんですけど…ちょっと、心配なんで、現場行って来ます!」
「えっ…って、灯歌ちゃん!?」
「すぐ戻りますから!」
そう言って外へ出ようとした灯歌ちゃんを…
扉のところで止めたのはトウマだった。
「っ…おい、どこ行くんだ?もうすぐ中継だろう、お前がここから抜けたら誰がサポートすんだよ」
「だって、トウマ!」
「一体、どうしたん―……」
――ピリリリリリ――
その時、
場違いに甲高い電子音が―…鳴り響いた。



