S・S・S








時計の針が、長針も短針も揃って、てっぺんを指そうとしていた。





――…間もなく、幕が開く。





大崎くんの担当時間も、残り僅か。




このあと、エンディングトークして、繋ぎで一曲かけて、その間にDJ交代。


交代、つまり………







………あたしの、番。





ブースの外で出番を待ちながら、あたしは、いつになく緊張していた。


まるで、初めてマイクに触った時みたいに。




”どうしよう、どうしよう”……そればっかりが頭の中を駆け巡って


極度の緊張でお腹も壊してしまって、さっきトイレに駆け込んだ。

身体中の熱が奪われていく。
寒くて、寒くて、体が震えて仕方ない。


出来る事なら逃げちゃいたい。






――…きっと今、あたし、世界で一番情けない顔をしてる。