S・S・S







「灯歌ちゃんは、さすが烈火さんの姪だけあって、いろいろ詳しいんだねぇ…。」



本当はもっと聞きたいことが他にあるんだけど、
あたしはまず、彼女の豊富な知識量に驚かされていた。

特に、音楽に関して。



「あはは。小さい頃から、レコードに囲まれてましたから。烈火さんのお家ってスゴイんですよ!地下にオーディオルームがあって。そこいらのレコードショップなんか目じゃないくらいの品揃えなんです。そこに入り浸ってましたからねぇ…。」


「そっか。……それで、高校生なのにNIS-FMでADをやってるの?」


「ADって言っても、主にトウマの番組だけですよ。学校がありますから。」





―――…“トウマ”って…




呼び捨て…、なんだ。

そう、すごく気になってたんだ、さっきから。
灯歌ちゃんがトウマのことを呼び捨てにするの。




「ひ、灯歌ちゃんは、トウマと随分、なな仲が良いんだね…っ。」


ひくひく、と無理やり上げた口角が痙攣した。
わ、あたしのバカっ!
いま、一番噛んじゃいけない所だったのにっ!



一瞬キョトン、と目を丸くして、

あろうことか、灯歌ちゃんは――…





「あ… あはははははははっ!!!!」





…… 爆笑、した。