「じゃあ、ゲレンデDJの新人枠は、大崎と、桃井。この2名に決定。詳細は、本人達を加えて後日ということで、よろしく。」
烈火さんが席を立って部屋を出て行こうとする。
―――…
「…ちょっと待ってください!」
気が付いたら、叫んでいた。
その場にいた全員が、驚いた顔をしていた。
普段大声を出すことすら珍しい俺が、そんな風に流れを止めることなんかあり得ないからだ。
「――…烈火さん、枠をひとり…増やして頂く訳にはいきませんか。」
「は?何言ってのお前…」
「……どうしても、気になる奴がいるんです。」
「……ああ、………安藤、サラ、か。」
「はい。」
「……正直、俺もあの子は面白いなとは思ったけど、桃井が決定してる以上、もう一人は男がいい。」
「それは分かってます。」
「予算もあるしな。」
「はい。」
探るような、視線。
「……全て承知の上で、それでも安藤を入れたいわけ?」
「……はい。」
「……………」



