S・S・S



「さて、じゃあ、俺からひとつ提案があるYO!年末年始のピークに向けて、イベントを企画した。名付けて“あなたのハートをデリバリー!”だ。

 毎日正午きっかりに、リクエストソングと共に、その人の気持ちもお届けしちゃおうという心温まる企画だYO!愛の告白やプロポーズのサプライズには、ぴったりだと思わないKA?場合によっては、ドッキリみたいにして告白現場にレポーター派遣しても面白いだろうしNE!」




烈火さんの提案したその企画に、みんながわぁっ!と飛びついた。

途端、烈火さんを囲んであーでもない、こーでもない、と盛り上がりを見せたDJ達の中で、ただ…ひとり。



あたしだけが、イマイチ波に乗れずにいた。

トウマの態度が、気になって。





みんながその企画について、わいわいミーティングを始めた中

あたしが立ち尽くして

何か言いたそうにトウマをじっと見つめていたのを

スキンヘッドの敏腕プロデューサーは、見逃さなかった―――…