「で、トーマス。順調に進んでんの?」
烈火さんが横にいるトウマに軽い口調で尋ねる。
「……一度、聴いていただければ。判断は、烈火さんにお任せします。」
「なんだ?…覇気がないな…。どーしたんだよ、イイ顔してんな、お前。」
―――…トウマ?
さっきから、気になっていることがあった。
トウマが…… 一度も、目を合わせてくれないのだ。
―――…どうして?
あたし、早く、あなたに伝えたい事がある。
好き、って。
シュンくんとのことは、誤解だって。
伝えたい―――…のに
この、不安は何だろう。
どうして、こっちを見てくれないの?
それは、努めてあたしを無視してるような不自然さで。
サエさんの言ってた『トウマくんはサラちゃんのこと好きなのよ』って言葉なんか簡単に消し去ってしまうくらい、あたしを動揺させた。



