―――――…
『STOP、そこまでだ。』
――――――… 誰?
『………無理矢理というのは、どうもスマートじゃないなぁ。もうちょっと、ファッショナブルに誘えないものかね。』
静かに降りてくる、深い声。
――…なんて、声なの。
その、訓練された、よく通る声は
あたし達の隙間を縫うように流れていった。
――…“流れて”?
ジャン!ジャジャン、ジャジャン、ジャン!
何の前触れもなく
突然、おなじみのイントロが流れ出す。
―――…はぁ?!
『YES!マイクチェク、one, two…chi,chi,chu…yeah, …ただいまセンターハウス横の連絡通路にて、女の子2人が絡まれている模様。スタッフは、至急、現場に急行DAYO!』
その、声は、
なんと頭上のスピーカーから響いていた。
ご丁寧に、『踊る大捜査線』のテーマソングまでBGMに流している。
…え!?まだ放送、始まる時間じゃないしっ!!
大体、これ、誰!?
こんな声の人、DJ陣にはいないよ…?
まさに“呆気に取られている”間に、やんちゃな男の子たちは慌てたようにチッと舌打をして逃げていった。
いったい、なにが、起こったんだろう…



