母さんが指差したのは、 私の首筋。首筋には、小さい火傷。 まったく、痛みなど感じなかった。 だけど、他の皮膚とは違う感触で いつこんなのできたんだろう・・・? ・・・・そうだ、あの、あのチカラの時だ。 「・・・・・なんでもない」 そんなコト言ったら、 母さんに嫌われる。 いえない、いえない。 「そう」 その日から、 かあさんの私への態度が 変わった。