魔女が涙を流す夜~リンドブルムの剣~





ベリルさんはそれに対し、
上空をほんの少し見上げて、



「・・・・・」



「いつまで程度の低い輩に使われているつもりだ・・・・・私の呼びかけに応えよ」



低く、人々を威圧する、声で呟いた。



その瞬間・・・・



上空で飛び回っているであろう、ワイバーンの動きが、変わった。



[・・・~ァァア!?ゲハッ]


「なんだっ!?」



グエンさんの隣に突如オークが落ちた。
ビクリ、と強ばる、姿がチラリと見えて。



それからもう1匹のオークも落ち、
ワイバーンが静かに降り立つ。



「・・・・・」




グエンさんは興味津々で、
ベリルさんはやはり無関心のように見える。
なんというか、これくらいは見飽きてる、というか・・・・・



「・・・っ!?」


本の中で、見たそのままだ。
『巨大な翼、前足が無く、尾には猛毒のトゲがあるのが特徴』
賢い、というのも理解できた。
オークや、私のところにくるのは
大抵、雑魚ばっかで、
ただただ己のままに突き進む事しかできない。
瞳が空っぽだ。




雑魚、だからこそ、
脳が無いというか、寧ろそのせいで民に迷惑をかけるケースが多い。
めちゃくちゃ暴れまわったりするから。
それを止めるために、私はソイツらと戦うんだけど・・・・