学校に着いた、

まだ大希はいないから安心出来る

「今気付いたが部活どうする?」

「先生に言って今日は休むつもり」 

「いいのか?箏曲はお前以外シロートの集まりだろ?」

「たまにはね?家でもできるし」

「どうでもいいや」

いつもの日課をしなかった
「下駄箱になんか入ってる」小声で美紀が言った

「どした?」

「これ」

「なんだ、不気味なカードだな」

「タロットの死神のカード」

「なんだそれ?」

「カード占いかな?トランプのもとになったものらしいの」

「そうか、占いっていうのならイラストにも意味が?」

「うん、カードの向きによってもことなるらしいね」
「死神の意味は?」

「詳しく無いけど、確か正位置が破壊とか破滅」

「反対の位置だったら」

「確か、再生だったと思う」

「どっち向きに入ってた?」

「・・・正位置」

「いたずらだといいが、気付けろ」

「うん」

「さっさと教室行くぞ」

「うん」

「安心しろ、守ってやるから」

「逆に不安なだけど、ありがと、心配してくれて」

絶対守ってみせる
俺は強く思った