君の胸に鳴る音を、澄んだ冬空に響かせて




「ライブのときに、渡したかったんですけど…」

「敬語」

え?
人の話を遮ってなんのことだ?

「もう、敬語じゃなくていいでしょ」

「そんな、急に…」

「練習して?ほら」

「ライブのときに、わ、渡したかったん、、、だけど?」

考え込みながら言い直すあたしを、さも面白い出し物を見ているかのように見つめる江口さん。

「可愛い」
「うるさい」

「完璧じゃん」

…か!完全にやられた!!!

じゃ、なくて、、!