楽屋に向かう間、美加がひたすらはなしかけてきていたような気がする。 あたしの頭の中では、これからなにを言おうか考えることしかできなかったけど。 「お疲れ様でーす」 美加の声が響く。 目の前には、江口さんがいた。 エグチさんじゃない…江口さん。 あたしは、なにも考えずに、ずかずかと江口さんの前に歩み進んだ。 「あの、、、っ」 「明ちゃん」 、、、? 「今日も聴いてくれて、ありがとう」