暗いし、人混みだし、、、 正直、嫌いなこの空間で。 あたしが行き着いたのは、あの場所。 「何か飲む?」 「グレープフルーツジュース」 周りより落ち着いていて、ちょっと明るくて、踊る人々の目にも止まってないであろう、このカウンター。 …結局ここに落ち着くのか。 コトン…っと置かれたグレープフルーツジュースは、会場の暖房と人口密度のせいでほてった手や顔を冷やしてくれた。 「お嬢さん、1人?」 「いえ、、、友達と来てましたけど」 「ふっ、過去形?」 …なっ!