仕立て屋さんとは、どこかに出かける前に、美加の部屋でコーディネートされること。 だからかなぜか、おしゃれな部類に入るあたしの私服は、美加の家のクローゼットにしまわれている。 「江口さん、こちら美加のお母さんで…」 「お久しぶりです、倉田さん」 …は? 「あら、あなた江口さんの…」 …は? 口をポカンとさせているあたしに、江口さんが説明を入れた。 「俺の親の知り合いっつか、、、」 「大事なお仕事仲間よ~」 …つまりは、江口さんも、どこかの企業の社長さんだかお嬢様だかの、、、ご子息!?