結局、美加の家まで送ってもらった。 美加の家を見て、江口さんは固まった。 ま、そうだよね。 「美加の両親は、どこかの企業の社長さんだかお嬢様だかで、美加はそのご令嬢ってことなんだそうです」 …そう、ものすごい豪邸で、車がたくさんあって、使用人さんもいるような。 「あれ!?明ちゃん!」 「あ、美加のママ、こんにちは」 「こんにちは~!今日も美加は仕立て屋さんをするの?」 「えぇ、いつもすみません」