「あ、江口さん、今日は美加のうちに集合したいんですけど、そっちに行ってもらってもいいですか?」 「あぁ、いいよ。道案内して」 こころなしか、緊張しているように見える。 今日、ライブ当日だもんね。 こうやってあたしを迎えに来るより、練習してた方がいいんじゃないかなぁ? 「やっぱいいです!」 「え?」 「うちの方が近いですし、練習したいでしょ?自力で美加の家まで行きますから」 「…おバカ」