何でもわかってる風に、 唯一の理解者のように、 知ったかぶりして、、、 そんな人にはなりたくなかったから。 あたしはただ、感じたままを表現する。 足でリズムをとり、目をつぶればそこには、さっきまで見ていた江口さんと海が輝いていて、、、 車内で流れていた歌のように、切なげで。 傾く心に戸惑う。 江口さんを知りたいと思う自分と闘う。 自己中な男に振り回されてる自分を引き戻そうとする。 次第に落ち着かなくなって、あたしは目を開けた。 目に映るのは、、、 やっぱり自己中な 江口奏だった。