君の胸に鳴る音を、澄んだ冬空に響かせて




何でもわかってる風に、

唯一の理解者のように、

知ったかぶりして、、、


そんな人にはなりたくなかったから。

あたしはただ、感じたままを表現する。

足でリズムをとり、目をつぶればそこには、さっきまで見ていた江口さんと海が輝いていて、、、

車内で流れていた歌のように、切なげで。



傾く心に戸惑う。

江口さんを知りたいと思う自分と闘う。

自己中な男に振り回されてる自分を引き戻そうとする。


次第に落ち着かなくなって、あたしは目を開けた。


目に映るのは、、、

やっぱり自己中な

江口奏だった。