あ……また、あの瞳だ。 あいつは、俺を見ると……いつも脅えた瞳をする。 恐いものを、見る瞳。 確かに俺は、あいつからすればデカイと……思う。 初めての奴には、大概恐そうとも言われる。 でも、喋ったら 『そんな事なかった』 て言われるし。 なのに……あいつは、俺に話し掛けようとすらしない。 あいつの親友の波と、一緒に居ても俺にだけは。 なのに准にも他の奴にも、笑ってるんだ。 すげぇ笑顔なのに。 俺には笑いかけてくれないんだ。 「笑顔見てみてーなぁ……」