「もう大丈夫でしょう」

陽菜を診ていた医者が、ニッコリと頷いた。

ホッと息を吐き出す俺たち。

「良かった」

みなが口々に言い、互いの顔を見合わせて笑顔になる。

それだけ、医者の言葉は大きなものだった。