ソッと肩に置かれる、おばさんの手。 俺は黙って立ち上がり、1番後ろから、ストレッチャーを追った。 病室には入らず、 長椅子に座る。 頭を冷やす必要があったからだ。 陽菜は頑張ってる。 これまでも、今だって、目を覚まそうと頑張ってる。 あいつはこれからだって…。