「やめろ!離せ!」

俺は身をよじって、迫りくる後輩の魔の手から逃れる。

てーか、

まだ卒業式、始まってねーし!

Tシャツで出ろっていうのかよ?

迂回して体育館まで行くと、ちょうど式が始まる前だった。

ヒロらと肩を組み、勇ましく入場する。