病室は見舞客でごった返していた。 誰か来るたびに、 バシッ‼と一発叩かれる。 「心配かけやがって!」 瑞穂に一発、 「かけやがって!」 弟の大志は五発。 俺がやり返せないと見越して、調子に乗っているらしい。