「もう決めたんで、こいつを守るって」 俺は陽菜に微笑む。 嬉しそうな陽菜と、見る見る般若の顔に変わるおばさん。 「一日、家に帰さなかったことは謝ります。けど何もしてないんで。ほんとに、すみませんでしたっ‼」 今度は俺が頭を下げる番。 「ちょっと、幸樹」 そう呼びかけるのは陽菜じゃない。