「えっ…」 「陽菜のこと、少しでも思う気持ちがあったら、お願い、二度とこの子に近寄らないで。お願いします!」 そう言って、 俺に頭を下げる。 こんな俺に、深々と頭を下げるんだ。 一体、何事かと、遠巻きに生徒に囲まれ、俺は、俺は…。 「おばさん、頭を上げて下さい」